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私が県庁に転職した3つの「なぜ」


1 自己紹介

昨年度も人事委員会の20%ルールに参加し、合計5つの記事を書いたサイボールドです。自分と同じように県庁職員として働く方々にインタビューをすることで、今後の自分の働き方について見直す機会となり、大変勉強になりました。

今回は、原点に帰り、「なぜ自分が長野県庁で働くことになったのか」、について自分なりに振り返り、こんな経緯で長野県庁職員になった人もいるんだということを知っていただけたらと思います。

現在、私は農政部の現地機関である農業農村支援センターにて補助金執行の事務などを担当しています。事務職ですが、農家や関係機関などとの打合せのため外に出る機会も多く、良いバランスで働けているなと感じています。 転職組でもありますので、今までの職歴についてご紹介します。

私の職歴

このようにまとめると、自分が「やりたい」ことを常に追いかける人生だったなと感じます。悩んだ日々も数知れず(笑)ですが、「仕事が好きかどうか」ではなく、「その仕事をしている自分が好きかどうか」が私の中では重要でした。

左:坂城中学校での「信州の伝統野菜」ねずみ大根と小森茄子のコラボ給食交流会の様子
右:市町村・JA向け野菜部会現地検討会の様子

2 長野県庁を選んだ理由

ここで、私がよく聞かれる質問についてお話しします。

(1)県外出身でなぜ長野?

私は九州地方出身で、長野県には移住するまで知り合いもいませんでした。
そんな私が移住するきっかけは、首都圏に住んでいた際、「都会生活は合わないから移住しよう」と夫と話し合ったことです。特に実家へ帰りたいという希望もなかったため、47都道府県をノートに書きだし、長野県に決めました。決め手としては、実家に帰りやすく、友人が多く住む首都圏への利便性と、山に囲まれた豊かな自然です。ただ、移住した当時はこんなに長く住むとは思っていませんでした(笑)

(2)なぜ県庁?

これについては、児童相談所で働きたかったから、というのが一番の理由です。自分も子どもを持つ身として、虐待する親の助けになりたいと考え、会計年度任用職員として児童相談所で働き始めました。ただ当時は社会福祉士の資格を持っておらず、とりあえず事務として働きました。
会計年度任用職員として働く中で、昼夜問わず県民の為に働く同僚の姿を見て、正規職員として働きたいと思い、県職員採用試験を受けました。
ちなみに児童相談所の設置義務があるのは、都道府県と政令指定都市です。他県では、政令指定都市や中核市※で運営されている児童相談所もありますが、長野県では県のみが児童相談所を設置しています。

※中核市では2006年から児童相談所の設置が可能となりました。
全国62の中核市で設置をしているのは神奈川県横須賀市、金沢市、兵庫県明石市のみです。

(3)なぜ行政職?

児童福祉司になりたかった私は社会福祉士の資格取得を目指しつつ、大卒程度の社会福祉職を受験、その一方で、社会人経験者採用選考の行政職も受験しました。考え抜いたうえ、最終的には行政職での入庁を決めました。
児童相談所で働くには、社会福祉職として入庁するのが、近道なのですが、
行政職として入庁したのは、一つのことを突き詰めるよりも様々な経験をする方が自分に向いていると思ったからです。やりたいことと自分に向いていることをバランスよく考えた結果の結論でした。
実際に、現在は全く経験のない農業分野の仕事ですが、毎日新しい発見があり、楽しく仕事が出来ています。

また、行政職でも児童相談所で働ける可能性があるので、いつか異動できるのを楽しみにしています。

入庁して分かったことですが、県庁では、各分野のプロである技術職員が多く在籍します。そのような方々と一緒に仕事を出来るのは、県庁で働く魅力の一つだと思います。

社会福祉士の資格を有し、児童福祉司として児童相談所で働くことについては、以下の記事がわかりやすいので気になる方はご覧ください。

3 採用選考

私が受験した当時(令和3年度)の社会人枠の行政職採用選考は以下の通りです。

令和3年度の当時の社会人採用(行政)選考フロー

口述考査では、社会人枠だったこともあり、前職をやめた理由や県庁職員として取り組みたい仕事など1つの質問に対して深堀りされました。
ただ、同期の中には、私が受けていない質問をされた人もおり、受験者全員が同じ質問をされるとは限らないようです。

4 受験者へのメッセージ

就職や転職は人生の転機です。でも、私のように紆余曲折あり、やっとこれから続けていきたいと思える職業に出会う人もいるので、気負う必要は全くありません。
自分が何が好きか、何が得意かなど自分を見つめ直し、その気持ちをぜひ面接でぶつけてみてください。
もし、そのぶつける相手が長野県庁であれば、嬉しいです。ぜひ一緒に長野県を良くしていきましょう。


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