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現役大学院生に聞いてみた~やってみてどうだったインターンシップ~後編「仕事観が変わった!の巻 」

こんにちは、長野県人事委員会事務局です。2022年11月から2月まで環境部環境政策課インターンシップに来ていた京都大学大学院生の佐野さんと受け入れ担当の吉村さんにインターンシップの感想などをお聞きした内容を全3編に分けてお届けしています。後編ではインターンシップの集大成今後の学業、就活への思いなどについて紹介します。

Q 後半(2023年1月~2月)ではどのようなことをやったんですか?

佐野さん:2023年2月8日・9日に国際ゼロカーボン会議2023が開催され、学生実行委員として参加しました。学生実行委員は会議を盛り上げることをミッションにしていたので、各実行委員が関わりのある団体を通して情報発信したり、昨年度の会議に登壇した学生プレゼンターに、昨年度の会議後から何をやっていたのかなどをインタビューした動画を作成したりしました。
1回きりの会議の場だけではなくて、その後もアクションを続けることが大事だというメッセージを込めて動画を作成・発信しました。また、2月5日に開催されたプレイベントでは、リハーサルや当日の講演などで使用する画面の操作など運営に携わりました。

佐野さん:また、これまでも関わってきたくらしふと信州の拠点施設が2023年1月13日にオープンしたので、拠点の開設やウェブサイトの開設に向け、お手伝いをしたり、打合せに出席したりしました。

佐野さん:そのほかに、上田高校の生徒による探究学習の発表会に吉村さんがメンター(講師)として出席したので、一緒に参加させてもらったり、佐久市内の商店街が開催した高校生とゼロカーボンを考えるという企画に参加して、身近な取組についてアイデアを出し合いました。地域での取組を知るいい機会になりました。

プレイベントの様子

Q インターンの3か月間は充実していましたか?

佐野さん:インターン中は、家に帰ると疲れてすぐ寝ていました笑。仕事内容がきついとかではなく、やりたいことやったり、知りたいことを知って、とても充実した日々を送っていたからです。

Q インターンシップで得たものはなんですか?

佐野さん:インターンをするまでは知らなかったことがたくさんあって、視野や見方がすごく変わったと思います。
気候変動対策についても捉え方が変わりました。もともと国や世界といった大きい規模での取組に興味があって、正直地域でどんなことができるのかといったことには関心がありませんでしたが、インターンで地域の人と関わる中で、「気候変動って地域の取組から始まるものなんだ」と思うようになりました。大きい規模でできることももちろんあるけれど、やはりローカルが原動力になっているんだと。それは大学にいたときから授業で触れてきたことではありましたが、実感することができました。
もう一つは、くらしふと信州で関わる人たちが、気候変動×観光・移住・地域おこしなど、気候変動と何かを掛け合わせるということを柔軟に考えようとしていて、気候変動と地域活性化という一石二鳥を狙った取組を知ることができました。そういった新たなうねりを生み出そうとしている地域の人たちのことをもっと知りたいと思うようになりましたし、行政だけでなく、移住者や起業家などいろんな分野の人に出会えたことも、大学では経験できなかったことだと思います。

インターンシップ成果報告会の様子

Q インターンの経験は大学院に戻ってから活かせそうですか?

佐野さん:それはとてもあります。研究のテーマを見つけることがインターンの目的の一つでした。インターンを通して実際に目で見て現場を知る中で、自分が関わってきたくらしふと信州のようなプラットフォームやコミュニティについて研究したいと思いました。
研究テーマ選びは大学院に戻ってから指導教員と相談しながら作っていきますが、興味関心を広げられたと思います。

Q 卒業後の進路はどう考えていますか?

佐野さん進路を考える視点が変わりました。地域での取組を知ることに意義を感じるようになったので、地域の人的資源や資金が足りない分野を支援するとか、いい事例を紹介するとかそういう仕事に関心を持つようになりました。
就職先としては公務員、シンクタンク、コンサル等に興味がありますが、自分がどういう人たちを支援したいのかというのがはっきりしました。くらしふと信州の取組の延長線上にあるような仕事ができたらいいなと思っています。
環境政策課での業務やくらしふと信州での取組は、どこに就職したとしても、仕事でもプライベートでもいいので、再び関わりを持ちたいと思えるほど感銘を受けました。

Q 3か月間長野県に住んでみてどうでしたか?

佐野さん:長野県の魅力にもたくさん触れることができました。地元の方だと景色とか長野県のいいところに慣れていて、例えば雪が降っても面倒くさいなあって思う方もいるかもしれませんが、それってとても魅力的なものだと思います。雪景色に魅力を感じて移住する方もいると思いますし、地元の方が当たり前だと思っているもののなかにもたくさん長野県の良さ、魅力があるので、県外の方はもちろん、地元の方も長野県のいいところをたくさん認識してほしいです。

Q 吉村さんはこの3か月間振り返っていかがですか?

吉村さん:佐野さんは、日々モチベーション高く、時に新鮮な目線から、時に鋭い意見を言ってくれて、いつの間にか、チームに欠かせない一人になっていました。インターンを通して”県の仕事って楽しいんだ”と思ってもらいたかったので、佐野さんのいきいきとした働きぶりを見たり、インターンに来てよかったと言ってもらえて、とてもうれしいです。

佐野さん仕事で困難にぶつかったときも、仕事を楽しいと言える職員の方に出会えましたし、事業をもっとこうしたいと真剣に議論する姿を見せてもらえたので、仕事観にプラスになりました。

Q 最後に、吉村さんから佐野さんと就活を控えている学生へ一言お願いします。

佐野さんへ

吉村さん:佐野さんは、これからも前を向いて羽ばたいていってください。将来的に長野県に関わってくれたらありがたいですが、これまでインターン中に伝えてきたことを佐野さんは大事にしてくれていると思うので、今後も頭の片隅においてもらえるとうれしいです。

佐野さん :私の3か月間の姿を見て人となりを理解したうえで、こうやって背中を押してもらえたのでとてもうれしいです。

学生の皆さんへ

吉村さん:インターンでも、インターンでなくてもいいので、県の仕事や職員について知ってもらったうえで、自分がどんなことをしたいのかを考えられるといいなと思います。県庁ガイダンスなど職員と話す機会があればぜひ活用してもらって、ウェブ上の情報だけでは知ることができない”県”を知ってもらいたいです。

終わりに

3か月間のインターンシップの様子を全3編でお伝えしてきました。佐野さんと吉村さんの師弟関係(?)にほっこりしつつ、佐野さんの地域へ着眼点を移すことができたという言葉に、県職員としてうれしく思います。就活を控えている学生の皆さんも、インターンシップに限らず、興味のあることに何でもチャレンジしてみてください

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