入庁1年目の新規採用職員が語る! ~Uターン入庁編~
こんにちは!新規採用1年目の職員、丸山です。
会計局の現地機関である南信会計センターという部署で働いています。
今回は、入庁1年目の職員二人が、Uターン入庁と入庁前後のギャップについて語ります。
今回のインタビューは伊那合同庁舎からお届けします!
お話を聞いたのはこの方!
Uターン入庁と試験について
丸山:本日は本当にお忙しい中、ありがとうございます。私たちは二人とも新規採用1年目ということで、まだ就活時の記憶も鮮明かと思います。
私と荻原さんは、採用区分は違いますが、二人ともUターン入庁ですよね。荻原さんがUターンして長野県庁に就職しようと思ったのはなぜですか?
荻原:保健師として地元である長野県に貢献したいという気持ちがありました。Uターン入庁した人の中には、民間企業や国家公務員などと併願している人もいるかと思いますが、私は長野県のみ受験しました。
丸山:長野県一本となると、プレッシャーもあったと思いますが、試験対策で意識したことはありますか?
荻原:私は看護学部だったので、就活の時期と看護実習の時期が被っていて、複数併願するというのが難しかったんです。4年時に忙しくなることは予測できていたので、2年の秋ごろから説明会等で情報収集をし、3年の夏にはインターンシップに複数参加しました。早い時期から積極的に活動はしていたと思います。
丸山:試験はどんな感じでしたか?
荻原:SPI(※)と保健分野に関する専門試験がありました。丸山さんも、SPIを使う「行政B」採用でしたよね?
丸山:そうです。私は民間企業と長野県の両方を受けました。長野は行政Bで長野県庁、東京は民間企業といった感じです。
荻原:そうなんですね。他の官公庁は併願せず、長野県だけを受けたんですか?
丸山:長野県だけです。長野県の行政職採用には行政Aと行政Bの2種類の試験区分があって、行政Bは一次試験がSPIをはじめとする筆記試験、二次試験が主に面接などの口述試験となっています。
数的処理、民法などの科目からなる教養試験や専門試験の代わりにSPIを利用するので、民間との併願がしやすい試験方法なんです。また通常の公務員試験を受験する方式の行政Aより試験時期が早く、6月ごろに最終合格がわかるのも特徴です。
Uターン入庁してよかったこと・後悔していること
丸山:晴れて長野県に合格したわけですが、Uターン入庁してよかったなと思うことは?
荻原:働きながら地元である長野県に貢献できるため、やりがいを感じられるところです。
保健師は訪問などを通して地域住民の方と直接的に関わることが多いので、自分の仕事に対して感謝されたり、肯定的な反応がもらえたりするとやはり嬉しいです。
もちろん時には大変なこともありますが、地元をもっとよくしていきたいという思いがあるので、モチベーションを高く保って仕事ができています。
丸山:自分が育ってきた地域ですし、愛着がありますよね。
荻原:そうなんです。それと、直接的なことからは外れますが、勤務先の伊那合同庁舎がアクセスの良い場所に立地しているので、通勤が非常に便利でありがたいです。
丸山:確かに!私も、自宅から職場まで徒歩10分です(笑)
職員宿舎に住んでいるので、家賃も安く済み助かっています。
反対に、Uターン入庁して後悔していることはありますか?
荻原:後悔していることは特にないのですが、学生のうちにもっと車の運転を練習しておけばよかったなと。長野県は県域が広いため、公務や訪問で公用車を運転する機会が多いので。
丸山:私も東京の大学出身でペーパードライバー気味なので、よくわかります。特に現地機関では車の運転が多いですよね。
私は行政職なのでそれほど運転しないかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。練習しないと・・・。
入庁前後のギャップについて
丸山:入庁してみないとわからないことって、たくさんありますよね。入庁前のイメージや、実際に入庁してみてのギャップについて聞いてもいいですか?
荻原:公務員全般についてですが、入庁前は縦割りのイメージが強かったですね。でも実際に働いてみると全くそんなことはありませんでした。
私は保健所勤務ですが、思春期保健分野の担当をしていることもあり、教育事務所の方と協力して仕事をすることもあります。
組織内の横のつながりはもちろん、組織以外の関係機関との関わりも非常に多いです。
丸山:確かに縦割りのイメージはありました。
それから公務員というと、世間一般では、安定している、福利厚生が整っているといったイメージがありますが、そのあたりはいかがですか?
荻原:福利厚生については入庁前のイメージと相違なかったです。
それに加えて、女性が働きやすい職場だなと思います。
産休・育休を取ることが当たり前とされている雰囲気がありますし、結婚や出産を機にキャリアを中断するということが少ないように思います。
それぞれが自分の状況に合わせて活躍していると本当に感じますね。
丸山:男性も育休取る方多いですよね。
荻原:そうなんです。いい意味でギャップを感じましたね。丸山さんは何かギャップありましたか?
丸山:入庁前に想像していたより、行政職、技術職といった職種間の隔たりがなかったことですかね。
民間企業だと、総合職と一般職で立場が違ったり、業界によっては同期の間で出世争いがあったりするという話を聞きますが、長野県ではそれがないなと。
もちろん行政職と荻原さんのような保健師などをはじめとした様々な技術職の方がいて、それぞれ異なる仕事をしているのですが、お互いをリスペクトする空気があると感じます。
新型コロナウイルス対応で保健所に応援に行ったことがあるのですが、保健師の皆さんのプロフェッショナルぶりに驚かされました。前線で活躍されていてカッコいいです。
荻原:そう言ってもらえるのはとても有難いです。私も上司や先輩方のプロフェッショナルさには日々刺激をもらっていますし、非常に尊敬しています。
丸山:反対にマイナスのギャップといいますか、これは入庁前に知っておきたかった、ということはありますか?
荻原:マイナスというわけではありませんが、有事の際には部署関係なく出勤する、ということは伝えておきたいです。例えば、災害時や鳥インフルエンザ発生時などですね。それから、そこまで大規模でなくとも、警報発令の際には参集当番がありますよね。
丸山:確かにそれは知っておいたほうがいいかもしれません。
私の所属する会計センターでもあらかじめ当番が割り振られていて、大雨警報などの気象警報が発令されると、昼夜問わず出勤して対応します。
当番の頻度は、私の場合ですが、大体1~2か月に1回くらいです。
見えないところで県を支えているわけですね。
荻原:そうなんです。緊急時の対応については職種や部署によって差があるかと思いますが、県のため、県民のために働くというのが県職員の一番の特徴ですので、そこを理解して入庁するとギャップが少なくなると思います。
受験者へのメッセージ
丸山:本日は貴重なお話ありがとうございました。
最後に、入庁を考えている方にメッセージをお願いします。
荻原:私は、一度県外に出たことで、客観的な視点で長野県をとらえることができるようになったと感じています。
進学等で県外に出て、長野県を外から見つめると、県内で過ごしている時には気づかなかった魅力や長野県が改善すべき課題が見つかるのではないでしょうか。
このインタビューが、「Uターンを検討している」「いつかは長野に帰りたい」と考えている方のお役に立てば嬉しいです。皆さんの入庁をお待ちしています!
終わりに
丸山:
Uターン入庁を検討する際、地理的な制約から、情報収集の手段はインターネットが中心となります。
そのため、具体的な情報が手に入らなかったり、真偽が定かではない噂があったりして、何を信じてよいかわからないこともあるのではないでしょうか。
私自身、就職活動中に「もっと、実際に働いている先輩の話や、リアルな現場の様子が知りたい」と感じることがありました。
入庁1年目で、県職員の採用を担当している人事委員会事務局の20%ルール(※)に応募したのは、そうした経験を生かして、同じような悩みを抱える方の役に立ちたいという思いがあったからです。
このインタビューを通して、Uターン入庁のことはもちろん、県職員のリアルな仕事や働き方について知っていただくとともに、1人でも多くの方にUターン入庁に関心を持っていただければ幸いです。
(※)20%ルールについては、下記記事をご覧ください。
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