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地域振興局のお仕事紹介~企画振興課2年間で感じたこと~

皆さんこんにちは。私は、県内に10ある地域振興局の最北部、北信地域振興局企画振興課に配属された2年目の職員です。社会人を経て昨年度に採用されました。民間企業との違いや日々の業務について紹介をさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

♦自己紹介

出身:長野県長野市
職歴:民間企業6年→2021年4月月採用
趣味:スポーツ、キャンプ
家族:妻と息子2人

大学生活を除いては長野県内で生まれ育ち、生活をしています。大学時代、県外から長野県を見て魅力を再発見する機会があり、長野県のPRや今後の発展に寄与できればと思い、県内の民間企業で経験を積み、転職で県に入庁しました。

♦所属紹介

私が所属する地域振興局とは、管内の市町村や住民、関係団体と連携を図り地域の特性や住民の意思を伺いながら政策や取組を推進する現地機関です。つまり地域に入り込んで、課題やニーズをキャッチして、その地域が住みやすく、また発展するように業務にあたることが役割です。企画振興課は、目下進行中の次期総合5か年計画の策定や、地域発元気づくり支援金、交通政策、移住、選挙業務など幅広い業務を担っています。

♦担当業務紹介

現在、私が担当する業務、①地域発元気づくり支援金、②選挙業務について簡単ですが紹介します。

北信合同庁舎

①地域発元気づくり支援金

この補助金をご存じの方はいますでしょうか?県内にお住いの方であれば、もしかしたら身近で開催されたイベントや取組にこの補助金が活用されているかもしれません。

元気づくり支援金とは

地域の元気を生み出す事業を支援する補助金で、地域の公共的団体(NPO、任意団体、区など)がモデル的で発展性のある事業に対して必要な経費を支援しています。
対象事業は幅広く、ゼロカーボンや地域防災力の向上、地域の食や農産物をアピールするイベントや学生のインターンシップなど地域の発展や住民のつながりが図られる活動等を支援しています。

担当業務としては、事業内容のヒアリングから事業完了・精算まで、申請団体の担当者と連絡を取りながら進めていきます。私の地域では毎年30ほどの事業が採択され、時には現地に足を運んで自分の目で事業を確認するとともに、申請団体の担当者と意見交換をしてその事業がより実りあるものになるようにフォローもしています。
また局のブログにこういった事業の活動を紹介する記事を掲載して、PRも行っています。補助金が適正に執行されるよう各団体の取組をフォローするのは大変ですが、事業は幅広く勉強になることもあり、楽しさもありますよ。

優良事例表彰式の一幕 特に優れた事業を表彰しています

②選挙業務

皆さんは、選挙に行っていますか?選挙に関心が低くても入庁すれば、1度は選挙業務を担当するかもしれません。もちろん他の業務もそうですが、特に選挙は正確性が求められる業務で慎重を期さなければなりません。県民が国政、県政に託す一票を正確に投票結果に反映させなければなりませんし、不正がないように取り組まなければなりません。
県では国政選挙(衆院選と参院選)、知事選、県議会選挙の執行等を行っていて、地域振興局でも選挙管理委員会の一員として各選挙の執行と啓発を行っています。
執行業務としては、投票用紙の配布や開票後の市町村検収など選挙が適正に行われるように、また選挙結果に誤りがないかを確認します。啓発業務は、課題である投票率の低下を食い止めるべく、街頭啓発や事業所訪問など、多くの人が投票していただけるように取り組んでいます。
ミスの許されない業務のためプレッシャーもありますが、県政・国政の舵取り役を決める瞬間に立ち会える貴重な業務で、非常にやりがいのある業務だと思います。

選挙広報車で街頭啓発を行います

♦1年間の業務スケジュール

今年度の担当業務を一部抜粋

♦業務と私生活について

①仕事の魅力は

公務員と民間企業の違いの一つに、公務員には競合他社がいないということが挙げられます。民間企業であれば競合他社がいて、消費者から自社が選ばれるようにサービス向上や商品の品質アップに取り組みます。一方、公務員に競合他社はいません。つまり純粋に住民のためという思いで業務にあたれますし、地域で自分たちしか行っていない仕事ということで責任感も感じることができます。
また県庁には、企画、健康福祉、環境、教育…と多くの担当課があり、異動を通して幅広い視点を持ちながら業務に当たれることも魅力だと思います。一方で、近年は個人の専門性や強みを生かした人材を育てようという県の方針もありますので、自分の能力を活かせる環境もより充実していくと思っています。

②職場の雰囲気は

本庁や現地機関に多くの課や係があるため雰囲気は多種多様だと思いますが、基本的には身近にある市役所や役場と近い雰囲気だと思います。入庁して驚いたのは、紙文化が色濃く残っていたことです。紙の文書を課内で回して、決裁を取りますが、様々な決裁文が1日に何度もデスクの上を通り過ぎていきます。当初はハンコを押すのが仕事ではと思うくらいでしたが、今は電子化が進み、資料の確認も基本的に電子データで行っているため、紙文書がデスクを回る機会も減っています。
また近年は、リモートワークを積極的に取り入れる民間企業も多いですが、長野県も推進しています。システムの改修で、自宅等から専用サーバに接続が可能となり、基本的に庁舎でも自宅でも同じように業務にあたれるようになりました。現に私もこの原稿は、在宅勤務を活用して執筆をしています。出勤しないとできない業務もありますが、多様な働き方を推進していると感じています。

③ワークライフバランス

これは非常に充実していると思います。私は入庁後、1年目に第2子が生まれたため、約2か月間の育休を取りました。県では、新たに子どもが生まれる場合には出産前に男性の育児計画書を作り、上司と育児休暇・休業の利用について話し合いをします。休暇期間に応じて業務の引継ぎを行いますので、私も安心して育休を取ることができました。復帰後も、子どもの急な発熱等により、早退をしなければならない場合に業務をフォローしていただけるなど、環境づくりも進んでいるように感じます。
また基本的に土日が休みのため、計画も立てやすく入庁後はキャンプを始め、週末は家族で県内のキャンプ場へ出かけるなど公私ともに充実をしています。

♦最後に

やりがいとともに、働きやすい環境が整っているのが公務員だと思います。近年は新卒のみならず、多様な人材確保のため社会人経験者の採用に力を入れている自治体が多いと思います。もちろん新卒で入庁を目指すのもいいと思いますし、民間企業を経て公務員を志すというのもいいと思います。

つたない文章でしたが、最後までご覧いただきありがとうございます。長野県庁に関心を持つきっかけとなればうれしいです。

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