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新卒採用3年目職員に聞いてみました ~仕事編~

現在長野県長野農業農村支援センター(以下支援センター)で働く同期入庁3名に語っていただいた内容を、全3編に分けてお送りします。
2編目は、担当業務についてです。業務内容や、やりがいなど県庁職員がどのように働いているか伺いました。
今回も会話形式でご紹介します!

1編目「採用試験」についての記事はこちら↓

前回に引き続きこちらの3人にお話を伺いました!

左から 北原さん(農業職)、赤岡さん(行政職)、新倉さん(農業職)

赤岡さん:農業農村振興課農政係所属の行政事務。農業に関する法律や庶務を担当。入庁理由は、生まれ育った長野に愛着があり、様々な分野から県の発展や県民の生活に貢献したかったから。

北原さん:
技術経営普及課地域第二係所属の農業技師。坂城町担当であり、花き担当。入庁理由は、大学で学んだことを地元である長野県に還元し、長野県の農業の発展に貢献したかったから。

新倉さん:農業農村振興課農村振興係所属の農業技師。農産物マーケティングや農業関係の補助金業務担当。入庁理由は、生まれ育った長野県に農業分野で貢献したかったから。

司会は引き続きサイボールドが務めます!


どんな仕事をしているの?

~赤岡さん(行政職)~

司会:今回は仕事編ということで、担当業務についてお話しを聞いていきたいと思います。
まず、赤岡さんは今どのような業務をやっていますか。

赤岡:農地転用といって農地法に基づき農地を農地以外の用途に変更するための権利移譲に関する事務や調査を行います。
市町村を通して申請されてくるので、その申請に対して審査をして許可をすることが主な仕事です。法に基づいて、農地であればこういう条件を満たしていれば譲渡できますよという話をしたり、申請書類の確認や不足書類の提出依頼などについて連絡を取ったりなど調整も行います。

また、庶務関係も担当で、支援センター内で働く職員の給料関係の事務を担っています。例えば、控除等の計算などを行います。あとは、支援センター職員の健康管理ですね。定期健康診断で引っ掛かった方がいれば、再検査行ってくださいねと声掛けします。

司会:仕事のやりがいはどんなところで感じますか?

赤岡:農地転用は、もともと優良農地を守っていくという主旨の法律なので、食の根幹となる農地、また、長野県民の食を支える農地を守っていくという立場で仕事をすることにやりがいを感じています。

司会:仕事で大変なことはありますか?

赤岡:今の職場は1年目で、農政関係は初めてなので、一から法律の勉強をすることが大変です。法律一つだけでなく、関連している法律も合わせて理解しなければならないというのは、すごい大変です。

北原:難しそう(笑)

赤岡:でも、なんとなくベースができてきて、分かってくると楽しいなと思えますね。

司会:いつ赤岡さんの席に行っても、分厚い書類を読んでますもんね。

赤岡:(笑)一所懸命読み漁ってやってはいるんですけど(笑)

赤岡さんのデスクの様子 書類にたくさん付箋が!

司会:赤岡さんは今の職場が2カ所目ですが、1カ所目は全く違う仕事でしたか?

赤岡:教育委員会だったので、全然違ってましたね。北信地域のとある県立学校で勤務していて、その時は就学奨励費という生徒が学校に通うのにかかる費用、たとえば交通費や給食費、学用品を買う費用に対してチェックを行い、家庭ごとに補助金額を算出するという仕事をしていました。

司会:どちらもあまり外に出ない業務ですか?

赤岡:そうですね。でも、今の職場は、支援センター内の業務応援や現地調査など外に出る機会があって、良い気分転換になっています。



~北原さん(農業職)~

司会:では、次は北原さんにお聞きします。まず、業務内容について教えてください。

北原:担当地域が坂城町で、専門科目が花です。坂城町担当としては、坂城町の新規就農者の方のところを巡回して、技術や経営面のサポートをしています。花担当としては、長野地域で新たに花を栽培したい人のきっかけになるようフラワーセミナーを開催するなどしています。

北原さんのお仕事の様子 農業者の方たちと協調してお仕事をしています

司会:やりがいはどんなところですか?

北原:定期的にJA(農協)の方と圃場巡回に行くんですけど、病気が出ていて困っている農業者の方に防除農薬等のアドバイスをした時がありました。その後、「あの時あのタイミングでアドバイスしてもらえて良かった。あれ以上病気が広がらずに済んで、出荷量が減らなかった。」と言っていただけたとき。
また、ぶどうを栽培している方が排水対策に困っているときに、他の人の対応事例が載っている資料を持って行ったところ「ありがたい」と言ってもらえたときは、農業者のためになることをできたのかなとやりがいを感じました。

司会:技術の普及というところで感謝されることが多いという感じですかね?

北原:はい。

司会:逆に大変なことはありますか?

北原:大学の時は農学部にいて、土壌や植物、遺伝子など幅広く授業を取っていたんですけど、今の仕事に学んだ知識を活かすとなるとすごく大変だなと思いました。
座学だけでは賄いきれない知識がたくさん必要で、大学の時に学ばなかった鳥獣害のことや農業経営のことなどを一から学んでいかなければならないということが、新しいことを知ることができて楽しい反面、農業者の皆さんに対して責任を負うことになるので、常に勉強が必要で大変だなと思うことがあります。

司会:その時に係長など周りの助けはありますか?

北原:職場の上司や同僚など、周りは助けてくれる方ばかりなので、困ったら一人で考えこまずに相談するようにしています。



~新倉さん(農業職)~

司会:では、最後に新倉さんにお聞きします。まず、業務内容について教えてください。

新倉:一つは、地域の果物をPRすること、もう一つは農業者の経営を効率的にするための補助金の仕事で、その二つが主な仕事です。
果物のPRについては、毎年違う内容にはなりますが、今年は「新幹線マルシェ」を担当しました。
長野駅から獲れたての果物を新幹線で東京駅まで運搬し、東京駅で首都圏の皆様に販売する取り組みです。
長野地域の果物のおいしさと長野地域の魅力を知ってもらい、今度は実際に遊びに来てもらうことを目的として行いました。
他には、東京の高級フルーツ店で長野の果物を使ったメニューを提供していただきました。

新幹線マルシェの様子 おいしそうなフルーツがたくさん!

補助金関係でいうと、農家が使う農業用機械などを導入するための補助金業務を担当しています。誰でも補助金をもらえるわけではないので、条件に適合するのかどうかなどの確認・審査を行い、採択されれば適正に執行できるように対応していきます。

司会:やりがいはどんなところですか?

新倉:果物のPRについては、果物を販売してお客さんの美味しかったという反応や、「長野にたまに行くんだけど、また行ってみたい」とお声がけ頂けるときは嬉しいなと思います。また、昨年までは、保育園に行ってPR活動をしていて、子どもたちが美味しそうに食べてくれる姿を見るのも嬉しかったです。
補助金は、導入された機械などがきちんと活用されて、農家の収益もしっかり伸びているのが確認できると、やっていて良かったなと感じます。

司会:その反面、大変なのはどんなところですか?

新倉:果物のPRの方は、関係各所との連絡調整、企画、運営というところが一番大変でした。
補助金は、先程も言いましたが、誰にでも補助金を出せるわけではないので、しっかりと確認を行う中で、条件を満たしていない場合は、きちんとその旨を伝えなければならないところに大変さを感じます。
なかなかキツイところもありますが、なんとかやっていかなければならないなと思います。

司会:周りの方は協力してくれますか?

新倉:はい、もう、ばっちりです!係の皆さん全員に本当によく協力していただいています。

司会:赤岡さんも新倉さん企画のイベントに参加されたと思いますが、新倉さんの仕事ぶりはいかがでしたか?

赤岡:いろいろな市町村の担当者の方とコミュニケーションを取りながらトラブルの対処もして、うまく運営されていたなと思いました。

新倉:ありがとうございます(笑)北原さんにも来てもらいましたね。

北原:こんなにたくさんの関係機関と連絡調整してやっていたんだなと、すごいなと思いました。パソコンを見せてもらった時もいろんなところからメールが来ていて、頭の中こんがらがらないのかなと(笑)

新倉:こんがらがっていました(笑)

北原:なんだかんだ言いながら、やり遂げているので、同期としてすごいなと思いました。

新倉:言わせちゃったみたいですね(笑)

司会:普段お互いの仕事を見る場面がないので、このような機会でしか同期がどんな働きをしているかって見れませんよね。新倉さんは同期2人からこんなことを言ってもらってどうですか?

新倉:はい、もう、感無量です(笑)

全員:(笑)


入庁前と現在のギャップ

司会:では、最後に、入庁前と現在の仕事のギャップを感じたことがあれば、挙手制でお願いします。

新倉:あまり周りに同年代の人がいなかったことですかね。今は増えましたが、まだ少ない気がします。

司会:若い人が増えてはきているけど、皆さんより少し上の世代がいないという感じですかね?

新倉:そうですね。30代から40代があんまりいない感じですね。

赤岡:私が入った1カ所目の学校では、行政職員が4~5人程度で、先生の中には結構同世代がいたんですけど、行政職員はみんな50代からで。

司会:今の支援センターもそうじゃないですか?

赤岡:(笑)確かにそうですね。ただ、支援センターは規模が大きく色々な年代の方がいて、このように同期もいるので、心強いです。

司会:確かに、前は小規模だったんですね。
新卒で50代のところに飛び込むというのはなかなか厳しいですね。

赤岡:そうですね。質問しづらいことも少々ありました。

司会:北原さんは何かギャップありますか?

北原:私は県庁のインターンシップに参加したので、仕事の内容を掴めていたような気がしていたんですけど、本当に気がしていただけで。農家の方と直接かかわる技術指導のような仕事だけでなく、農産物を加工する会社と協力して商品開発をするなど、こんな仕事もあるんだと感じました。
あとは、農業経営といって農家の方の経営内容について助言や指導するのは難しいなと思いました。ただ、1年目から3年目までは、研修が年に何回もあって、その中で農業経営を学ぶ研修もあるので、ちょっとずつ知識を得ているという感じです。

司会:ちなみに、新倉さんは農業技師ですが、今の職場は事務系ですよね。技師でも事務の仕事をするんだというところにギャップなどは感じませんでしたか?

新倉:元々知っていたのか覚えていませんが、当時はあまり組織のことも知らず、行った先で任された仕事をするのは当然だと思っていました。部活で「郷に入れば郷に従え」というのを叩き込まれたので(笑)
ですので、ギャップについては特にないです。親切な上司や同僚の皆さんに恵まれたのも大きかったですね。

北原:私は普及を志望していたので、3月に来る配属通知を見て、技術経営普及課となっていたので、嬉しいなと思いました。

司会:最初の配属は確かにドキドキですね。

<次回プライベート編へ続く>


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