見出し画像

長野の基盤を支える!建設事務所のお仕事紹介

こんにちは!長野県建設部職員2年目のNです。
私は2022年度に総合土木職として採用され、建設事務所で働いています。
今回はそんな私の仕事内容について紹介していこうと思います!


建設部の組織と主な配属先は?

まず建設部の組織は、大きく分けて本庁勤務現地機関(建設事務所や砂防事務所)があります。土木の仕事は「現場を見て学ぶ」ことが多く、現場を知ることは非常に重要なことです!
新規採用職員は現地機関に配属されることがほとんどですが、現地機関のうち、県内に13箇所ある建設事務所には、計画調査係・整備係からなる整備課、維持管理課などがあり、それぞれ仕事内容が異なります。

建設部の組織図 着色が総合土木職の配属先

そのほかにも、農政部の農地整備課や現地機関である地域振興局の農地整備課に配属される場合もあります。

担当業務について

私が所属しているのは整備課の整備係で、下の図の「建設工事」の部分を担当します。
主な業務は、道路の新設・拡幅工事、河川の護岸や流れてくる土石流を防ぐ施設をつくる工事の発注・監督業務です。詳しくみていきましょう。

公共土木事業の流れ

達成感がすごい!発注業務

上の図にあるように、要望に基づいて事業化された箇所について測量や地質調査を行ったのち、詳細設計をコンサルさんに依頼します。(※ここまでは計画調査係の仕事)

整備係はコンサルさんの設計成果を元に工事を発注します。発注業務としては、予定価格を算出するために設計書を作成します。その後入札を行い、発注する建設業者さんを選定します。

設計書を作る段階では積算という作業を行います。まず図面や書類から工事に必要な数量を拾い出します。道路工事を例にすると、土を掘ったり盛ったりする際の人件費や機械の経費、側溝や縁石ブロックなどの材料費などがあります。それらを積み上げて工事費を計算し書類を作成する、というのが積算の流れです。
工事によっては材料の種類がいくつもあり、広辞苑より厚みのある設計書が完成することがあります。私が初めて作った設計書もそうでした(笑)

作業が多く大変な仕事ではありますが、作り終えた時の達成感は計り知れないものがあります!

実際の設計書

現場監督とは違う??県職員の工事監督業務

工事を請け負う業者さんが決まると、工事監督業務が始まります。よく現場監督という言葉を耳にするかと思います。
ここで「え、現場に行って工事を仕切るの…?」と思われた方もいるかもしれません。結論、現場に行くことはあります(笑)ただ、工事現場を仕切るわけではありません!
発注した工事が、品質が確保されているか、構造物の形は間違っていないか、安全に工事が行われているかなどを管理するのが私の仕事です。

ここで、実際に私が担当している現場の写真を2つ紹介します!

歩道や右折レーンを設置して県道を拡幅する工事をしています
こちらの現場では落ちてくる土砂から施設を守るための柵を作っています

工事監督の業務内容は以下の流れで進めていきます。

①工事着手前に必要な申請・手続きを行う

工事をする範囲に埋蔵文化財が埋まっていないか、保安林は含まれていないか(その他諸々…)確認し必要であれば関係する機関に書類の提出を行います。

②工事に関する書類の確認

工事を行う上で、工事のプロセスや安全管理について工事を行う業者さんが作成した書類に問題がないかチェックします。

③関係機関・地元との調整

例えば道路を拡幅する工事の場合、電柱の移設工事が生じる場合があります。建柱する業者さんや電線の張り替えをする業者さんに実際に現場を見てもらい、建柱する位置を確定させる打合せをするなど、互いの工事に支障が出ないようにスケジュールの調整を行います。
また、近隣住民の方の土地を借りて工事を行う際には、事前に挨拶に伺って工事の説明等をします。

④現場に赴く

最初からは想定していなかったことが起きた際に現場に赴くことがあります。業者さんに現場を調査してもらうと、設計より多くの材料が必要になったり、設計図を変更しなければならないことがあるからです。
また、進捗状況や出来上がった構造物の形を確認をするために赴くことがあります。

初めに「現場を見て学ぶことが重要」という話をしました。それは設計通り完成することはまずなく、実際に現場を見てみないとわからないことが多々あるからです。
まだまだ知識不足で学ぶことばかりですが、工事が円滑に進むように、建設業者の皆さんと密にコミュニケーションをとることを大切にしています。

スケジュールはこんな感じ

年間スケジュール

この記事では、メインの仕事である発注・監督業務について紹介しましたが、他にも様々な業務があります。その中でも工事の予算管理は欠かせない業務の1つです。高級車数台分くらいの額が動く工事もあるので、慎重な作業が必要になります。
年間スケジュールからは省きましたが、様々な調査の報告など机の上での事務的なものから、現場研修会や道路パトロールなどの外に出るものまで、非常に仕事の幅が広いです。

最後に

この仕事の魅力について語ります!
実際に構造物をつくる訳ではありません。でも「机の上で作業していたものが、ひとつの大きな構造物になる」この感動は非常に大きいです。訪れる度に変わっていく現場を見るのが1つの楽しみになっています。総じて責任が大きい仕事ではありますが、やりがいのある仕事だと思っています。
また、建設部は公務員のお堅いイメージとは裏腹に、明るく風通しの良い職場です!!難しいことがあっても周りの先輩方がサポートしてくださるので、のびのび働くことができています。
このnoteを通して、長野県建設部の仕事に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

X(Twitter)では採用試験やイベントに関する情報などを発信しています!