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農地整備課ってこんなところ~県職員1年目~前編

こんにちは!長野地域振興局 農地整備課の新規職員Pです。この記事では、なぜ私が長野県に転職したのか、そして農地整備課の仕事について簡単にご紹介します。


自己紹介

プロフィール

まずはプロフィールから。

経歴

経歴はこんなかんじです。後述しますが、新卒では農業土木分野の調査・設計の企業へ、1回目の転職は農作物を生産・販売する企業、2回目の転職で長野県へ就職しています。

長野県への転職

なぜ転職しようと思ったのか?

1回目の転職では自分の好きなことを仕事にしたいと思い、興味と気持ちだけで農業の世界へ少し足を踏み入れてみました。
農作物を作る大変さを知り、売上を上げることへのやりがいを感じました。また、経歴や背景が異なる人が多くいる環境で、自分らしさや自分の強みは何だろう?と考える機会が増えました。
そして、「農業土木」という分野での経験を活かしていきたい思いが強くなり、転職を考えました。

なぜ長野県だったのか?

家族で今後の生活を考えた時に、妻が昔よく遊びに来ていた長野県が候補にあがりました。自然が豊かな地域で暮らしたいという思いもあり、長野県に決めました。
新卒で入社した会社では、国や県等の行政機関から受注した業務を行っていたのですが、働き方の視野を広げたいと思い、発注者=公務員の職を志望しました。長野県で暮らすことを考えると県全体が働くフィールドである長野県職員がこれからの暮らしや働き方にマッチすると考えました。

採用試験について

長野県では「農業土木」の試験区分はありませんでしたので、「総合土木」で申し込みました。
私が採用試験を受けた当時は、総合土木分野で試験を受ける場合、2つの方法がありました。

① 県職員採用試験(大学卒業程度)(以下、「大卒程度」)
② 県職員採用選考(社会人経験者)(以下、「社会人選考」)

社会人選考は、民間企業等での経験が5年以上必要になりますが、私は経験年数が不足していたので、① 大卒程度の技術系職種(総合土木)を受験しました。

私が受験した時点での試験内容は、次の2つです。

第1次試験:SPI3基礎能力検査、専門試験
第2次試験:個別面接2回、グループワーク、論文

ただし、現在は試験内容が変わっていますので、最新の情報はホームページで確認するようにしてください。(今年度は1次・2次試験を統合し、[アピール方式]となりました。)

私は、3月頃から対策をはじめました。平日はあまり時間が確保できなかったので、週末に重点的に試験勉強を行っていました。
どうしても「農業土木」分野で仕事がしたかったので、面接時には熱い思いを語りました。

農地整備課の業務について

そもそも農業土木とは、農業における土地や労働の生産性を高めることを主な目的とした土木分野(基盤整備分野)です。

土木と農業土木の違い

土木が道路、河川、橋梁などの社会生活を営むために必要な基盤を整備対象とするのに対し、農業土木は田んぼや畑、水路、ため池、農道などを対象とし、作物への水の供給・排水、農地の造成や改良など、農業生産基盤の整備、防災や農村の生活環境と自然環境の整備を行います。

先述のとおり総合土木職で採用されると、主に建設部または農政部の農地整備課に配属されます。経験を積んで農政部や建設部の別部署へ配属される職員もいます。

農地整備課の業務

農地整備課は、本庁と県内10箇所の地域振興局に設置されています。初任地は、どこかの地域振興局となる場合が多いようです。
各地域振興局は、それぞれ管轄する地域が決まっており、私が所属する長野地域振興局では、長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村が管轄地域です。
また、農地整備課には、行政職の職員も配属されます。
実際業務を行う中では他部署の方と一緒に仕事をする機会は少ないのですが、工事のための許可や申請をする際には建設事務所や林務課などに相談することがあります。

農地整備課の設置箇所

担当業務について

初めての担当業務は、高山村での用水路工事の監督業務です。担当工事は、老朽化している水路を新しくするというものです。
監督業務は、建設業者に発注した工事が、安全に品質を確保しながら進んでいるかを確認します。そのため、定期的に工事現場へ足を運びます。

詳しくは第2弾でご紹介します。

なお、農業土木の業務について、こちらのブログでも紹介しています。もっと知りたいという方は、先輩方のインタビュー動画もあるので、ぜひご覧ください!

おわりに

県職員という立場で仕事をしてみると、市町村や地元の農家さん、調査・設計・工事を行う業者さん等多くの方と関わりながら仕事を進めていくのが特徴的だなと感じます。
今の配属先では、作業方法だけでなく、なぜこの仕事が必要なのかというところから丁寧に教えて頂いています。課全体の風通しもよく楽しく仕事ができる職場です。
第2弾ではより詳しく農地整備課についてご紹介する予定ですのでぜひご覧ください!

コラム~美しい農業資産!拾ケ堰~

ちなみにトップ画像は拾ケ堰(じっかせぎ)という水路の写真です。
拾ケ堰は、松本市から安曇野市に至る延長約15kmの水路です。
江戸時代に造成された水路で、当時10の村を潤すという意味からこのような名前が付けられました。松本地域振興局農地整備課では、毎年小学生を対象とした施設見学会を開催しています。


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