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発見!こんなところに県職員~県立高校事務職員というお仕事~

みなさんこんにちは。私は、長野県の現地機関の一つである技術専門校に勤務する職員です。

長野県職員(行政職)に採用され早30年近く経ち、今まで様々な職場を経験してきました。
そこで、長野県職員を目指しているみなさんに、ガイダンスではなかなか知ることができない職場についてご紹介します。


自己紹介

高校まで県内で過ごし、東京の大学に進学しました。大学4年になり、進路を考える中で、長野県でオリンピックが開催されることが決定していたこともあり、オリンピックに関わることができるかもという淡い期待と地元に貢献することができるということで、長野県職員採用試験を受けることを決めました。

大学の専攻は法律でしたが、ゼミは刑法で公務員向けの勉強をしてこなかったこともあり、専門試験など試験勉強には苦労した思い出があります。
無事採用されたあとの私の経歴は以下のとおりです。
・下伊那地方事務所厚生課(現飯田保健福祉事務所福祉課)を皮切りに
・地域振興局
・建設事務所 など
概ね2~4年の異動周期で、主に東信地域で10箇所勤務し、現在は技術専門校に勤務しています。

技術専門校は、長野県が設置した公共の職業能力開発施設で、民間企業で即戦力となり得る人材を育成するため、新規学卒者や離職者・転職者などの求職者、在職者等を対象に職業訓練を実施するとともに、事業主に対して各種情報提供や相談援助などを行っています。

現在の主な業務は、技術専門校が効果的・効率的に機能するための管理運営業務や、民間活用委託訓練事業といって、民間教育訓練機関等に委託し、離職者などが長期又は短期に国家資格の取得や各種技能や資格を身につけて就職を目指すことのお手伝いなどを担当しています。
具体的な業務について、詳しくご紹介したいところですが、またの機会にということでお許しください。

県立高校事務職員というお仕事

行政職の勤務先として、ガイダンスなどではあまり表に出てくることはありませんが、県立高等学校及び特別支援学校(養護学校など)の事務室があります。
「市町村立小中学校事務職員」とは異なりますので、混同しないようにしてください。(こちらは市町村職員の身分になります。)
私は、東信地区の高等学校2校に勤務したことがありますので、その経験を踏まえて、業務の内容を少しだけ具体的にお伝えしたいと思います。

みなさんは、高校生の時、事務室に行ったことはありますか?
電車やバスなどの学割や成績証明書を発行してもらったことがあるのではないでしょうか。
そういった、生徒に関わる事務を行うのも県立高校の事務職員(県職員)です。その他の主な業務は以下のとおりです。

・授業料や学校徴収金などのお金に関すること
・備品や図書など学校運営に必要な物品の購入に関すること
・学校施設の維持管理に関すること
・生徒や卒業生の証明に関すること

このように、事務職員は学校運営の縁の下の力持ちの役割を担っています。

仕事の内容をより具体的に~物品購入を例に~

学校運営に必要な物品等の購入に関すること、と前段で触れましたが、もう少し具体的に業務内容をお伝えします。 
文房具などの日常的な消耗品や印刷機のトナーなどは日常的に購入しますが、教科等で必要になる物品は、校内の手続きを経て購入するようになります。フローで示すと次のとおりです。

このように、学校運営に必要な物品を購入しますが、その他にも様々なものの支払いがあります。

・定期的に支払うもの(新聞代、電気・ガス・水道などの光熱水費など)
・年1回あるもの(飲料水・プール水の水質検査、灯油地下タンク検査、
 受水槽・高置水槽清掃など)
・不定期にあるもの(外部講師謝金) など

種類が多すぎてここでは書ききれませんが、支払い時期を忘れてしまうことがないよう、一覧表にして管理していました。
この時の経験は今でも生きていて、業務のタスクは一覧表にするなど、「見える化」することを心掛けています。

高校事務職員として勤務して感じたこと

短い期間ではありましたが、高校事務職員として勤務して、感じたことがあります。

  • 学校は生徒主体で動きます。時間の流れも同じで、県庁や合同庁舎などでは、始業・昼・終業時に予鈴が鳴りますが、学校では、時間割に合わせてチャイムが鳴ります。

  • 県職員の一般的な勤務時間は8時30分から17時15分(休憩12時00分~13時00分)までですが、学校では終業が17時になります。その代わり、お昼休みは12時15分から13時までの45分となります。

  • 文化祭などの学校行事の雰囲気を味わうことができます。文化祭は週末に開催されますが、事務職員も交代で出勤します。ある学校に勤務した時には、合唱コンクールで教員に混ざってステージに立ったことがあります。

  • 生徒を中心とした学校・学級運営に携わる教員と事務職員では、それまで培ってきた経験に違いがあり、最初は戸惑うこともありましたが、お互いに腹を割って話すことで、それぞれの立場を理解することができました。

  • 少人数の職場ですが、業務でわからないことがあればお互いにフォローし、近隣の学校ともお互いの業務の進め方を共有します。

最後に

今までの勤務経験のうち、県立高校事務職員の業務内容について、その一端をご紹介しました。公務員の行政職とすれば、あまりメジャーではないかもしれませんが、文書事務や財務会計などそれまでの経験を活かし、かつ、深めることができたので、貴重な経験ができたと思っています。
この記事を読んでいただいた皆様にとって、県職員の業務内容を知っていただく一助になれば幸いです。

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