採用7年目職員に聞く!「ぶっちゃけ長野県庁、どんな感じ?」③
「長野県庁職員のリアルを聞いていこう!」第3弾!
最後は佐久地域振興局商工観光課の櫻井遥さんにお話を伺います。
廣田:本日はお忙しいところお時間をいただきありがとうございます!長野県庁職員として働くことについて、率直な感想や思っていることをお聞かせください。
早速ですが、最初に就職活動の頃の話を聞かせてください!
櫻井さんはUターンでの就職だと思いますが、長野県に戻ろうと思った理由は何ですか?
櫻井:就活当時は関東に残ること・長野県に戻ることどちらも視野に入れていて、東京や長野で民間企業をとにかくたくさん受けていました。
就職活動で東京と長野を往復する中で、生まれ育った安心感や自然豊かな環境がある長野県っていいなと思って。
そのとき、自分って長野県が好きなんだなって感じて、もっと長野県のファンを増やせるような仕事をしたいと思ったんです。
廣田:たくさんの企業を受けた中で、最終的に長野県庁を選んだ理由は?
櫻井:行政の仕事は長野県の生活全部に関わってくるし、どの部局で働いたとしても長野県ファンを増やす仕事ができると思ったんです。
廣田:民間企業も公務員も受験対策すると大変だったと思いますが、工夫していたことはありますか?
櫻井:長野県の行政Bを受験する頃は、民間企業の就職活動で集団面接や個人面接、集団討論をいくつか終えて面接に慣れてきたところだったんです。今思うと、ちょうどいいタイミングだったなって(笑)ちょうど私が試験を受けるタイミングで行政B区分が新設されました。公務員試験対策はしておらず、公務員試験に不安があったので長野県庁は行政Bを受験しました。
廣田:きっかけにあった「長野県ファンを増やす」と聞くと観光を思い浮かべますが、当時の希望部署や希望の勤務地はどちらにしていましたか?
櫻井:まさに観光部を希望していました(笑)
場所は実家に近い上田市か長野市がよくて。初任地が県庁本庁舎だったので、上田市から通っていました!
廣田:初任地は教育委員会のスポーツ課とのことで、当時希望していた観光からは離れているように思いますが、実際配属になってどうでしたか?
櫻井:実は大学でスポーツ新聞部に所属していて、学内の運動系の部活動に取材に行ったり、広告の営業をしたりしていたんです。
就活の時、そのことを自己PRに書いたので、それが評価されたのかな?と思って、スポーツ課の配属はうれしかったです!
廣田:県庁に配属されていた時、残業とかどうでしたか?「県庁は不夜城」っていう噂を聞いたことがあるのですが…。
櫻井:部署や時期によると思います。
私は課の庶務や補助金、広報などを担当していて、業務は多岐にわたっていて量も多かったです。
課の特性上、秋に行事が多いから休日出勤もありましたが、その代わりに平日休みも取れるし、有給も取れていました!
廣田:行事が多いとのことですが、スポーツ課で思い出に残っていることは?
櫻井:大学時代の部活動もそうですが、スポーツ観戦が好きなんです。
アスリートやインターハイに出る高校生など、県庁に表敬訪問にきてくれるんですよね。それでスポーツ選手に会えるのはとってもうれしかったです!
あとは私が所属していた3年間で、2019年に佐久市にできた県立武道館の設立準備をしたり、冬の国民体育大会(現国民スポーツ大会)が開催されたり、東京オリンピックの聖火リレーの準備をしたり…。
イベントの他にもそれに向けた組織改編があって、県庁の中でも外でも行事が目白押しでしたね(笑)当時は庶務担当だったのですが、それで経験値がUPしたように思っています!
ただ、その分先輩たちがものすごく忙しそうで…。
忙しい中で新規採用だった自分のフォローをしたり指導をしたりしてくれて、なんだか申し訳なかったなぁ。でも一緒に困難(?)を乗り越えた経験もあって今も連絡とって、いい関係を続けてます!
廣田:スポーツ課の後は、県庁の外で働いていたんですよね。
櫻井:スポーツ課の次は民間企業への派遣で、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の長野支社で2年間働いていました。
観光部局で働いた経験のある上司がJRの人と一緒に仕事をする機会があったそうで、「JRは熱い人たちが多くて仕事していて楽しかった!」と仰っていたのが心に残っていて。他にも「県組織以外にもつながりを作るといいよ!」とアドバイスされたこともきっかけです。
長野県庁に入庁しても、希望者は中央省庁や民間企業・市町村に派遣できる制度があって、ちょうどJR東日本も派遣先にあって…!
入庁してスポーツ課に配属になってからも、将来は観光部局で仕事をしたいと思っていたので、応募しました。
廣田:派遣中はどんな業務に携わっていたんですか?
櫻井:JRの派遣中は、小諸駅から小淵沢駅までを結ぶJR小海線の担当でした。
他にも「ながの市まち歩きスタンプラリー」「駅からハイキング」など観光分野の業務中心ですが、特に印象に残っているのが、観光列車「HIGH RAIL1375」の業務ですね。
小海線が通る野辺山駅は、JR標高最高地点の駅で星空がきれいに見えるので、野辺山駅で行う星空観賞会が人気でした!
実際に自分が企画したイベントが形になる、自分の思いが形にできるのは貴重な経験でした。また、企画調整ノウハウも鍛えることができ、今の業務にも活きています。
廣田:今も佐久地域の観光担当をされていますが、JR時代のつながりで何か仕事をしたりしているんですか?
櫻井:今年度、「小海線サイクルトレイン」というイベントを初めて実施しました。自転車を列車内に持ち込み、移動して停車駅からサイクリングをするんです。初心者の方も参加しやすいように自転車のレンタルもできるようにしたところ、県内外から50人ほどに参加してもらえました!
JR小海線は実は赤字路線で、地域でも存続に向けて課題がある中で、サイクルトレインは列車の新しい活用方法だと考えていますし、実験的にでも今後も継続できたらな~と思っています!
廣田:仕事はお忙しそうですが、休みの日はどんなことされているのですか?
櫻井:旅行も好きですが、アイドルの推し活にもハマっています!
佐久地域には最近とあるドラマのロケ地になった場所があるのですが、それを巡ってブログに投稿したところ、結構反響があって…!うれしかったです!
廣田:まさに最初にお話ししていた「長野県ファン」増えているんじゃないでしょうか…!?
櫻井さんが投稿したブログのリンクを貼っておくので、ぜひご覧ください!
廣田:最後に、長野県庁を目指す皆さんにメッセージをお願いします!
櫻井:行政は様々な社会問題を解決することが仕事で、その社会問題はいろんな分野で多岐に渡るので、今から幅広いことに関心をもって過ごしてほしいと思います。
異動ごとに転職!?って思うくらい業務に差がありますが、分断されているわけではないと感じています。経験を重ねてアイデアを蓄積したり、これまで出会った様々な分野の人とまた関わったりすることが大切だと実感しています。
また、幅広いことに関心を持つ中で、自分の専門分野を見つけるとさらに良いと思います。ブログの話もそうですが、好きなことが思わぬ場面で仕事に活きてくることもあります。今ハマっていることや好きなことはとことん突き詰めてほしいです!
廣田:櫻井さん、ありがとうございました!
~筆者のあとがき~
3回にわたって長野県庁職員の紹介をさせていただきました。「長野県庁には素敵な人がいるんです!」と皆さんにアピールしたく、業務の傍ら記事を書きました。
長野県庁の「リアル」が少しでも伝わっていたら嬉しい限りです。(そして長野県庁を目指していただけたらもっと嬉しいです!)
長野県庁の業務・職員・職員の就活事情を紹介した記事は他にもたくさんありますので、そちらもぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!